と云うのが、同情論の大要であって、時の大儒林大学頭だいじゅはやしだいがくのかみ室鳩巣むろきゅうそうなどを始め、幕府の大官中にも、この同情論を抱く者が多かった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)