大昔に大という人、九州から対馬へ渡ろうとして、この中間の島に足を踏立てた。その跡であるという。少し窪んで水が出ている。こんなところは附近に多いと『壱岐名勝図誌いきめいしょうずし』には記している。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)