名物裂めいぶつぎれ)” の例文
名物裂めいぶつぎれの両面つづれの帯……山浦が織元をやめてひっこむ前に、一反だけ織った織留めの秀逸で、フランス代表部のモイーズさんが「無左右」の絶品だって折紙をつけたくらいのものでしょう。
姦(かしまし) (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
名物裂めいぶつぎれの両面つづれの帯……山浦の織元をやめてひっこむ前に、一反だけ織った織留めの秀逸でフランス代表部のモイーズさんが「無左右」の絶品だって折紙をつけたくらいのものでしょう。
猪鹿蝶 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)