南蛮渡なんばんわた)” の例文
旧字:南蠻渡
がんどう返しと呼ぶ非常口は、武家屋敷の主人の居間近くには、必ずどこかに伏せられてあると聞いたが、当時、珍しい南蛮渡なんばんわたりの大鏡を壁にはめこんで、そこから一体どこへつづいているのだろう。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)