かつまた、これは北京大名府ほっけいだいみょうふの命であり、さい大臣のご厳達にもよること。まぎれもない官軍といってよい。——つね日ごろの捕物とはわけが違う。堂々官軍の威をかざして行けい
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)