人迹ひとあと)” の例文
お島は静かなその山のなかへ、ぐんぐん入っていった。誰の目にも触れたくはなかった。どこか人迹ひとあとのたえたところで、思うさま泣いてみたいと思った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)