“ヤーセン”の漢字の書き方と例文
語句割合
槭樹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その古い菩提樹リーパの並木道をあっちへ横切ると、石敷の歩道がはじまる。槭樹ヤーセンの影の落ちる歩道は八方から集って、緑のたまりのような公園となった。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
彼は、水っぽくしなびた婆さんみたいな鼻のある顔で目の前の槭樹ヤーセンの梢を眺めている。槭樹はいま七月で、葉かげに青塗りの木造飛行機模型のような実の房を一杯つけているのであった。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)