“あごわか”の漢字の書き方と例文
語句割合
腮別100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腮別あごわかれの時にはじめてそれと知れるぶんには、なんと奴らが騒ごうと平気だ。しかし、今騒がれては……。帳場はじっと唇を噛んでだまる外はなかった。
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)
旦那に承諾だけさせていつも見てえに腮別あごわかれの前に金をもらう約束じゃ、その土壇場になって知らねえっていわれたってどうにもなるこってねえからな。……どうだ、みんなやるか。
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)
腮別あごわかれ(終漁祝)には安着祝のときよりも少しは多く酒が出、漁夫たちはよっぱらってだみごえでうたをうたった。旦那の家の大広間ではあったが、今夜だけは誰はばかるものもない無礼講だった。
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)