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『海の小品』
ふりがな文庫
『
海の小品
(
うみのしょうひん
)
』
あたたかい渚に、蹠に触れてゴムのやうな感じのする砂地がある。踏んでゐるとまことに奇妙で、何だか海の蹠のやうだ。 じつと砂地を視てゐると、そこにもこゝにも水のあるところ、生きものはゐるのだつた。立ちどまつて、友は、匐つてゐる小さな宿かりを足の …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「野性」1950(昭和25)年9月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
蹠
(
あしうら
)