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『悲しい新宿』
ふりがな文庫
『
悲しい新宿
(
かなしいしんじゅく
)
』
世田谷へ移つてから、新宿へ出る機會が多くなつた。新宿を初めて見た時、田圃の中に建設された、一夜作りの大都會を見るやうな氣がした。周圍は眞闇の田舍道で、田圃の中に蛙が鳴いてる。そんな荒寥とした曠野の中に、五階七階のビルヂングがそびえ立つて、悲 …
著者
萩原朔太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「國民新聞」1934(昭和9)年12月11日
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
肥料
(
こやし
)