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『雪三題』
ふりがな文庫
『
雪三題
(
ゆきさんだい
)
』
今年は初雪が例年よりも二日早かった。 秋の天気工合がよかったせいか、円山の原始林の黄葉がまだ八分どおり残っているのに、朝学校へ出がけに、ぱらぱらと霰まじりに初雪が降った。外套の袖に受けてみると、雲粒のついた無定形の雪である。 昨年の今頃は、 …
著者
中谷宇吉郎
ジャンル
自然科学 > 地球科学・地学 > 気象学
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
霰
(
みぞれ
)