火の点いた煙草ひのついたたばこ一名――煙草蒐集家の奇禍いちめい――たばこしゅうしゅうかのきか
彼は恋愛を軽蔑した。彼は煙草を愛した。それ故彼は、愛の話を始められると、横を向いて彼の愛するモン・レツポを燻らせた。煙りの中から、恋愛の生れたためしは滅多にない。さうして、彼と彼女との恋愛も、たうとう一服の煙草のやうに楽しげに消えて了つた。 …
作品に特徴的な語句
故郷くに