『最初の訪問』
某年某月某日——この日づけは當時の彼の手紙を見ればはつきりわかる。その頃の手紙は二通か三通——全集にも未收のものが保存してある——ただ北海道にゐる弟が珍重して持つて行つてしまつて返却しない。手もとに置く必要があると幾度も言つてやるのに今だに …
著者 | 佐藤春夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日本文学 |
初出 | 「浪漫古典 第一巻第二号」昭和書房、1934(昭和9)年5月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約3分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約4分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
書机