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『うき草』
ふりがな文庫
『
うき草
(
うきくさ
)
』
その村には遊んでゐる女が二人ゐた。一人はほんの少しばかり氣がふれてゐるさえといふ女で、三年ほど前、北支那へ行つてゐて、去年の夏、何の前ぶれもなくひよつこり村へかへつてきた。 さえの家は炭燒きをしてゐたのだけれど、父親はもうずつと以前に亡くな …
著者
林芙美子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約32分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
山峽
(
やまかひ
)
前村
(
まへむら
)
札
(
ふだ
)