『桂浜』
漱石の俳句の中に 寅彦桂浜の石数十顆を送る 涼しさや石握り見る掌 という句がある。如何にも涼しさのあふれる名品である。そしてその涼しさの中に、寅彦の漱石に対する思慕の情と、漱石のそれに応えるこころとが、感じとれる。 この句は、明治三十二年の …
著者 | 中谷宇吉郎 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「西日本新聞」1955(昭和30)年8月9日夕刊 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約4分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
硝子