汽車、電車、バスなどの公衆の交通機関は現代世相の風俗画とも言ふべきで、かういふ観点から例へば通勤の往復も極めて興味ありかつ有益な時間になるわけである。元来僕のなかには空想と観察が一緒にすんでゐるらしく、時に応じて新聞雑誌を読み、考へごとをし …
著者 | 小津安二郎 |
ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 映画 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「話」1937(昭和12)年4月号 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |