『友と二人の夜』
遠い野中の家より 私を慕うて呉れる友は 今夜も十時がなって帰った 夜露を分けて来て呉れても あたたかいもてなしさえ 貧しい私達にはゆるされず ひとえの着物のはじを 幾度か合せ乍ら 語りても聞いてもほほえみ乍ら 何程のへだてた思いもなく あり …
著者 | 今野大力 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 「青い果第三輯」1922(大正11)年9月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
乍