『ダルマ船日記』
眼を覚ましてみると、側に寝ていた筈の六さんの姿は見えなかった。 居候のくせに、なぜこうも寝坊するのであろうか。 桝のような船室から首を出して、甲板を見廻わすと、既に、七輪の薬罐が湯気を吹きあげていた。 この船の名は、水神丸。積載量百トン。型 …
著者 | 山之口貘 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「中央公論」中央公論社、1937(昭和12)年12月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約16分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約27分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
陸