月あかりつきあかり
青いおほきい船にのつてゆかう。 ほんとうに痩せてしまつたぼくの肩 あたらしい紺飛白ばかり匂ひがたかいよ。 月あかりは胸から背なへぬけてしまつた ほそながい影ひとつぼくのうしろへ映つてゐやしない。 たゞ青くつて しづかな航海はほんとうにこころ …
題名が同じ作品
月あかり (新字旧仮名)牧野信一 (著)