気象台風景きしょうだいふうけい
科学の蜘蝶が張つた整然たるアンテナの巣よ 蝟集する空中消息は豊麗な蝶々だ 見上げる額に 気象台の鋭角は颯爽たる意欲よ ああ空に向つて垂れる氷柱の先端 つき刺された空は円形の青地図をひろげ 見よ 殺到する電波は世界の沿線を描いてゐる …
作品に特徴的な語句
氷柱つらゝ