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『赤いねこ』
ふりがな文庫
『
赤いねこ
(
あかいねこ
)
』
雨がしとしととふりました。そのあくる日のおひるころ、一人のおぢいさんが、町のつじに立ててある大きなかんばんを見ながら、ひとりごとをいってゐました。 「このゑは、何のゑだらう、火事のゑかしら。」 おぢいさんは、しきりにかんがへこんでゐました。 …
著者
沖野岩三郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「金の船」キンノツノ社、1922(大正11)年2月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
家
(
うち
)
私
(
わたし
)