トップ
>
『ねむの花咲く家』
ふりがな文庫
『
ねむの花咲く家
(
ねむのはなさくいえ
)
:
――自らペンを取らなかった詩――
(
――みずからペンをとらなかったし――
)
』
俺は病室にいる 暗室のような部屋だ。 今俺はあの豚箱で受けた 白テロの傷がもとで 同志にまもられ 病室に送られたのだ 病室の血塗れた俺は 最后の日を覚悟している しかし、そこへ 一人の同志の持って来た ネムの木の花は おお 何と俺を家へ帰ら …
著者
今野大力
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「プロレタリア文学」1932(昭和7)年8月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
血塗
(
ちまみ
)