ねむの花咲く家ねむのはなさくいえ――自らペンを取らなかった詩――――みずからペンをとらなかったし――
俺は病室にいる 暗室のような部屋だ。 今俺はあの豚箱で受けた 白テロの傷がもとで 同志にまもられ 病室に送られたのだ 病室の血塗れた俺は 最后の日を覚悟している しかし、そこへ 一人の同志の持って来た ネムの木の花は おお 何と俺を家へ帰ら …
作品に特徴的な語句
血塗ちまみ