トップ
>
『敗れて帰る俺達』
ふりがな文庫
『
敗れて帰る俺達
(
やぶれてかえるおれたち
)
』
涙は頬っぺたで乾いた 怒りは胃の底によどんだ にがいにがい空っぽの胃の底に。 俺達は負けた、おお負けてしもうた。 俺達は負けた! おお此の歩いて帰る足の重さよ。 憶えて置こうぞ、此の足の重さ 聞いて呉れよ、しょびいて行かれた伜よ 冷たい監房 …
著者
三好十郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「戦旗」1929(昭和4)年3月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
核
(
しん
)
坑山
(
やま
)