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『噴水のほとりで――』
ふりがな文庫
『
噴水のほとりで――
(
ふんすいのほとりで
)
』
私達は水族館を出ると、観音堂の裏をすこしばかり歩いた。大きな樹があつた。噴水があつた。鳩が不器用に飛んでゐた。五月の夕暮だつた。 「乞食つて、君、……」 突然、あちらこちらのベンチの上に落葉のやうにころがつてゐる乞食の群を見ると、私の友人が …
著者
堀辰雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
題名が同じ作品
噴水のほとりで――
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)