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『諷詩』
ふりがな文庫
『
諷詩
(
ふうし
)
:
―人魚詩社の人たちに与ふ―
(
―にんぎょししゃのひとたちにあたう―
)
』
友だちはひどく歪んだ顏をしながら、 虱に向つて話をした。 『虱や、ご生だからたからないでおくれ、 私にしつつこくしないでおくれ、 おまへはほんとに不愉快だ』 そして痒いところへ手をやらうともしなかつた。 この友だちは聖人だ。 …
著者
萩原朔太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
虱
(
しらみ
)