黎明と樹木れいめいとじゅもく
この青くしなへる指をくみ合せ、 夜あけぬ前に祈るなる、 いのちの寂しさきはまりなく、 あたりにむらがる友を求む。 そこにふるへ、 かくれつつうかがひのぞく榎あり、 いのりつつ、一心に幹をけづりしに、 樹樹はつめたく去り行けり。 みなつらなめ …
作品に特徴的な語句
樹樹きぎ 足竝あしなみ