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『餅の歌』
ふりがな文庫
『
餅の歌
(
もちのうた
)
:
――全農の林延造氏に――
(
――ぜんのうのはやしえんぞうしに――
)
』
餅とは 何と 鋤き返された幼い南の郊外の野の思い出のように 甘いものだろう! 高岡の ひとりぼっちの 叩き廻っても後の沼地一ぱいがらんどうな響きしかはね返してこぬ 豚箱の中で 僕はしみじみと生のうどんの皮をひっぺかしながら そう思った それ …
著者
槙村浩
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
嚥
(
の
)