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『楡の花』
ふりがな文庫
『
楡の花
(
にれのはな
)
』
私の今つとめている札幌の大学は、楡(エルム)の樹で有名である。 緑の芝生がつやつやと滑らかで、そのところどころに大きい楡の樹が立ち、鮮かな緑の葉が天蓋のように空を蔽っている。夏の陽光に映えたその木蔭から、もとは白壁の校舎が点々と見えた。 全 …
著者
中谷宇吉郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
楡
(
にれ
)