五月六日ごがつむいか
一ぺん朝はやく起きたのであつたが、ゆうべから読みかけてゐた「ライネケの話」といふおとぎばなしを感心しながら読んでゐるうちに、うと/\してしまつて風谷龍吉君に起されると、お午だつた。風谷君はこのあひだうち水戸へ行つてゐた時から知り合ひとなつた …
作品に特徴的な語句
門口かどぐち