山上のホテル——食堂のベランダ、夏のをはり——午後九時頃。 テーブルに、青年とその母が向ひ合つてゐる。 青年もうおやすみになつたら如何です。だいぶん冷えて来ました。 母こんなに晴れた空を見るのは久しぶりだね。——寝るのが惜しいやうだ。 青年 …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 戯曲 |
初出 | 「週刊朝日 第十三巻第三号」1928(昭和3)年1月8日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約19分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約32分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
転寝