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『樹の根』
ふりがな文庫
『
樹の根
(
きのね
)
』
松の樹に囲まれた家の中に住んでいても松の樹の根が地中でどうなっているかはあまり考えてみた事がなかった。美しい赤褐色の幹や、わりに色の浅い清らかな緑の葉が、永いなじみである松の樹の全体であるような気持ちがしていた。雨がふると幹の色はしっとりと …
著者
和辻哲郎
ジャンル
哲学 > 東洋思想 > 日本思想
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
培
(
つちか
)