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『幽霊』
ふりがな文庫
『
幽霊
(
ゆうれい
)
』
残暑がすぎ、凉風がさわやかに落葉をさそう頃になると、きまって思い出すことがある。 私はまだ紅顔の美少年(?)だった。その頃、私達一家は小石川の家から、赤坂の新居へ移った。 庭がとても広かった。麻布の一聯隊の高い丘が、苔むした庭の後にそびえ、 …
著者
小野佐世男
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
題名が同じ作品
幽霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)