『佐渡が島のこと』
東京を立つたのが震災後の十一月、まだバラツクが十分に建たないうちでした。例年になく夏が長かつた東京でも折折は秋らしい夜も顏を出しかけて居ましたので、私の住んでゐた代代木新宿附近では白地の單衣の儘の人、當時盛に賣出してゐたニコニコ絣を着た人、 …
著者 | 江南文三 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「明星」「明星」發行所、1924(大正13)年10月 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約19分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約31分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
分