魔のひとときまのひととき
魔のひととき 尾花の白い幻やたれこめた靄が もう今にも滴り落ちさうな 冷えた涙のわきかへるわきかへる この魔のひとときよ とぼとぼと坂をくだり径をゆけば 人の世は声をひそめ キラキラとゆらめく泉 笑まひ泣くあえかなる顔 外食食堂のうた 毎日 …
題名が同じ作品
魔のひととき (新字旧仮名)原民喜 (著)