『電報』
私は気の早い男であるから、昭和二十年元旦の夢をはや先日見た。田舎道を乗合馬車が行くのを一台の自動車が追い駈けて行く、と前方の瀬戸内海に太陽が昇りはじめる、馬車の乗客が「おい、見ろ、昭和二十年の太陽だ」という——ただそれだけの何の変哲もない他 …
著者 | 織田作之助 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「週刊朝日」1944(昭和19)年10月22日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約6分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約9分(300文字/分) |
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