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『電信柱と黒雲』
ふりがな文庫
『
電信柱と黒雲
(
でんしんばしらとくろくも
)
』
電信柱が寒い風にあたってピーピーと泣いておりました。 黒い雲が来て、 「何を泣いているのだえ」 「寒いからさ。お前のような雲が来るから寒いのだ。こちらへ来ないでくれ」 「おれが悪いのじゃない。風がわるいのだ。おれは風につれられて来るのだから …
著者
香倶土三鳥
著者
夢野久作
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「九州日報」1924(大正13)年2月7日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)