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『気仙沼』
ふりがな文庫
『
気仙沼
(
けせんぬま
)
』
女川から気仙沼へ行く気で午後三時の船に乗る。軍港の候補地だといふ女川湾の平和な、澄んだ海を飛びかふ海猫の群団が、網をふせた漁場のまはりにたかり、あの甘つたれた猫そつくりの声で鳴きかはしてゐる風景は珍重に値する。湾外の出嶋の瀬戸にかかるとそこ …
著者
高村光太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
西蔵
(
チベツト
)
出嶋
(
いづしま
)
蕪嶋
(
かぶしま
)