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『商機』
ふりがな文庫
『
商機
(
しょうき
)
』
汽車から降りると寒さが一段身に染みる。埓の側に植ゑた櫻の枯木が強い西風に鳴つて居る。彼は思はず首を引つこませた。さうして小さな手荷物を砂利の上に卸して毛糸の白い襟卷を擴げて顎から口へ掛けて包んだ。彼の乘つた上り列車が停車場へついた時に待つて …
著者
長塚節
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
雀斑
(
そばかす
)