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『松虫草』
ふりがな文庫
『
松虫草
(
まつむしそう
)
』
泉州の堺から東へ田圃を越えるとそこに三つの山陵がある。中央の山陵は杉の木が一杯に掩うて蔚然と小山のやうである。此が人工で成つたとは思はれぬ程壯大な形である。土地は百舌鳥の耳原であるから百舌鳥の耳原の中の陵というて居るのである。山陵のめぐりは …
著者
長塚節
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約18分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
茅淳
(
ちぬ
)