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『耳』
ふりがな文庫
『
耳
(
みみ
)
』
ある晩、久助君は風呂にはいつてゐた。晩といつても、田舎で風呂にはいるのは暗くなつてからである。風呂といつても、田舎の風呂は、五右衛門風呂といふ、ひとりしかはいれない桶のやうな風呂である。 久助君は、つまらなさうに、じやばじやばと音をさせては …
著者
新美南吉
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「少国民文学」東宛書房、1943(昭和18)年5月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
掩護
(
えんご
)