私は、嘗て雑誌に発表した作品を、更に単行本に纏める場合、大概、一度は躊躇するのである。これは私に限らず、多くの作家はさうであらうが、時を経て読み返すと、自分の書いたものぐらゐつまらぬものはないからだ。 だがしかし、兎に角、本にしておきたい欲 …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 戯曲 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「劇作 第一巻第一号」1932(昭和7)年3月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約6分(300文字/分) |