『幕間』
妙なことを云ふやうですが、僕は、芝居を観に行くたんびに、「劇場の空気」といひますか、あの幕間の数分間が醸しだす見物席乃至廊下の雰囲気を、そんなに有難いものだとは思はないのです。出来ることなら、たゞ一人、親しい連れでもあれば、その連れと二人で …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「女性 第八巻第二号」1925(大正14)年8月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約11分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
上気