『奈々子』
其日の朝であつた、自分は少し常より寢過して目を覺すと、子供達の寢床は皆殼になつてゐた。自分が嗽に立つて臺所へ出た時、奈々子は姉なるものゝ大人下駄を穿いて、外とへ出ようとする處であつた。凉爐の火に煙草を喫つてゐて、自分と等しく奈々子の後姿を見 …
著者 | 伊藤左千夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「ホトヽギス 第十二卷第十二號」1909(明治42)年9月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約19分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約31分(300文字/分) |
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