『計算は計算（けいさんはけいさん）』
悪夢のやうな戦争がすんで、その悪夢の名残りとも思はれる重苦しい気分が、まだ続いてゐるいく年か後のことである。 もう五十を二つ三つ越して、十年一日のやうな教師といふ職業に、すこし疲れをおぼえかけた守屋為助は、性来、ものごとにこだはらず、どこま …
著者岸田国士
ジャンル文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出「別冊文芸春秋　第十九号」1950（昭和25）年12月25日
文字種別新字旧仮名
読書目安時間約25分（500文字/分）
朗読目安時間約42分（300文字/分）
作品に特徴的な語句
眩暈（めまい）