幸福なる思ひ出 若き友よ。 僕が島田三郎先生を語るとなれば、直ぐに一つの場面が目に浮ぶ。 大正十二年、この年は正月早々から先生は身心の疲労で、議会へも出なされず一切来客を謝絶して、番町の自邸で静養して居られた。かゝる時、僕のやうな世務に全く …
著者 | 木下尚江 |
ジャンル | 歴史 > 伝記 > 個人伝記 |
初出 | 「中央公論」1933(昭和8)年9月号 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約36分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約59分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
輦轂