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『精神病覚え書』
ふりがな文庫
『
精神病覚え書
(
せいしんびょうおぼえがき
)
』
一ヶ月余の睡眠治療が終って、どうやら食慾も出、歩行もいくらか可能になったころ、まだ戸外の散歩はムリであるから、医者のフリをして、ちょッと外来を見せて貰った。幸い僕の担当が外来長の千谷さんであったから、有無を言わさず、僕が勝手に乗りこんだよう …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「文藝春秋 第二七巻第六号」1949(昭和24)年6月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約31分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
恬
(
てん
)
手拭
(
てぬぐい
)