紅梅こうばい
私の庭に早咲の紅梅が一本ある。東と南の光を受けて、北を建物にふさがれてゐるためか、十二月の半からぼつぼつ蕾を破つてゐる。色は桃のやうに濃くも無く、白い磁器の上に臙脂を薄く融かしたやうな明るさと可憐さとを持つた紅である。私は歳末から此の歳端へ …
作品に特徴的な語句
臙脂べに