思想なき眼しそうなきめ――「危険な関係」に寄せて――――「きけんなかんけい」によせて――
この著作を刊行するに当つてラクロは神経を使つたらしい。それで序文に、悪人の手管を暴露することは良俗に貢献するであらうなどと効能を述べてゐるが、それでも尚、自信がなく、非難すべき根拠に就て自覚をいだいてゐたことは序文が語る通りである。 そして …
作品に特徴的な語句
ふくろ 手管てくだ