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『悪妻論』
ふりがな文庫
『
悪妻論
(
あくさいろん
)
』
悪妻には一般的な型はない。女房と亭主の個性の相対的なものであるから、わが平野謙の如く(彼は僕らの仲間では大愛妻家といふ定説だ)先日両手をホータイでまき、日本が木綿不足で困つてゐるなどゝは想像もできない物々しいホータイだ。肉がゑぐられる深傷だ …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「婦人文庫 第二巻第七号」1947(昭和22)年7月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰有
(
おつしや
)
翔
(
か
)
題名が同じ作品
悪妻論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)