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『帝銀事件を論ず』
ふりがな文庫
『
帝銀事件を論ず
(
ていぎんじけんをろんず
)
』
帝銀事件はとくに智能犯というほどのものではないようだ。 この犯人から特別つよく感じさせられるのはむしろ戦争の匂いである。私は、外地の戦場は知らないのだが、私の住む町が一望の焼け野となり、その二カ月ほど後に再び空襲を受けて、あるアパートの防空 …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「中央公論 第六三年第三号」1948(昭和23)年3月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
多寡
(
たか
)
愧死
(
きし
)